私たちは今、人類の行き方と生き方そのものが大きく問われる、新たな時代に入りました。個々の人間や国や地域ではなく、またヒューマン・カインド(人類・人間)だけではなく、この宇宙自然に生かされ共存してきた「生きとし生けるもの」の生命、生きる喜びを創造できる営みとして、アート・芸術のありかたが、これほど問われ、期待される時代はありません。
この「鶴岡真弓 館長の目:アートの現在と未来へ」では、毎回、企画展作品やパーマネントコレクションを取り上げて、館長がアップトゥーデート(up to date) によみとくと共に、本学はもとより内外で活躍するアーティスト、デザイナーなどパーソナリティをお招きし、その「過去・現在・未来」をインタビュー形式でご紹介していく場です。
これまでの大学美術館にはなかった新時代の試みを、多摩美術大学美術館から発信していきます。この新生のチャレンジをどうぞお楽しみください。
多摩美術大学美術館 館長
鶴岡真弓