多摩美術大学美術館
2022/12/15
展覧会関連イベント / 開催終了
神 仏 人
9月1日(土) 13:00-15:00
■基調講演
「加東市の歴史と文化」
講師 森下 大輔 氏(元加東市教育委員会生涯学習課文化財係)
加東市の地理的特性や文化の特色を包括する講演。加東市を代表する寺院のうちインドから渡ってきたという伝説の「法道仙人」が開基と伝わる朝光寺と播州清水寺の歴史や文化財へも話題が及びます。長年にわたる現地調査を重ねて来た講師が語る地域の空気感にどうぞ触れてください。
■クロストーク
「京へ続く丹波道―合戦の記憶と文化を運んだ道」
パネラー 森下 大輔 氏(元加東市教育委員会生涯学習課文化財係)
藤原 光平(加東市教育委員会生涯学習課文化財係主査)
淵田 雄(多摩美術大学美術館学芸員)
「丹波道」は、加東市内をほぼ東西に貫く西国と京都を結んだ中世の幹線道。その沿線を見つめると源平合戦や『太平記』にも載る光明寺合戦の歴史、そして文化の往来を促した役割が透かし見えてきます。 加東市そして北播磨の地に積み重なった歴史を知る絶好の機会、どうぞご来聴ください。
9月16日(日)14:00-15:30
「加東市の仏像と文化財保護の試み」
講師 櫻庭 裕介 氏(仏像修復家)
阪神・淡路大震災以後、兵庫県下で仏像を中心に数多くの文化財保護に携わってきた修復家による講演会。常に現物作品に向き合ってきた目と手によって知る加東市に伝わる仏像の特性、そして文化財が地域で生きた機能を保つ為に行う活動をお伝えします。
9月17日(月・祝)14:00-15:30
「播磨国風土記にみる村・墓・まつり ―加東市の遺跡と景観―」
講師 藤原 光平(加東市教育委員会生涯学習課文化財係主査)
加東市の立地する播磨地域は、古代の姿を知る貴重な史料『播磨国風土記』を鍵に、古代景観の復元について論じることができます。当日は古墳のロケーションや遺跡からの出土品を材料として、風土記に描かれた当地の祭祀や人の営みをお伝えします。
9月23日(日)14:00-15:30
「播州清水寺の白鳳仏―銅造菩薩立像―」
講師 淵田 雄(多摩美術大学美術館学芸員)
西国三十三所の二十五番札所である播州清水寺の境内から昭和5年(1930)に発見された白鳳時代の小金銅仏。古拙の微笑をたたえた尊顔や童子を思わせる姿は加東市内に存する仏像で最も古い様式を備えています。本講演ではこの仏像についてじっくりお話すると共に加東市周辺の白鳳仏も紹介します。
10月7日(日)14:00-15:30
「花ひらく民俗文化―祭りと芸能―」
講師 小栗栖 健治 氏(神戸女子大学古典芸能研究センター客員研究員)
地域社会に受け継がれてきた祭りや芸能は、その土地の豊かさと繁栄を象徴しています。加東市には都からもたらされた祭礼、村の共同祈願として行われる百石踊、豊穣を約束する鬼追いなど、特色ある民俗文化を見ることができます。四季を彩る祭りと芸能、その歴史と信仰を繙きます。
■ギャラリーツアー