「考えるデザイン」展は、中島祥文のこれまでの仕事を軸に、企業や商品の本質とは何かを探り、そこで考えたことを解説し、構成されています。機能を訴える広告やイメージが要求される広告、ブランディングの構築、CM制作、グラフィックアート、それが広告へのヒントになっていく過程、展覧会の企画など、アートディレクターの領域の広さやその魅力が伝わってきます。彼の根底にあるものは、見たものに対する発見と感動という個人的な体験です。
そこから、弓をたわめ矢を放つ。
それは、全体性へ、社会性へと拡がり、だからこそ大きく膨らんだ生活提案となっているのです。
広告を学ぶ人、すでに広告の仕事を通して様々な局面に向き合っている若い世代に、是非見て欲しい展覧会です。
中島祥文 (なかしま・しょうぶん)
ウエーブクリエーション代表
アートディレクター クリエイティブディレクター
多摩美術大学グラフィックデザイン学科教授
東京アートディレクターズクラブ会員
JAGDA会員 TDC会員
東京アートディレクターズクラブ最高賞
東京アートディレクターズクラブ会員最高賞
日本経済新聞企業広告最高賞 日経流通新聞最高賞
消費者が選ぶ広告賞グランプリ ACC賞 日本宣伝賞・山名賞 他
1944年 名古屋生まれ
名古屋市立内山小学校、今池中学校、愛知県立昭和高校を経て
1966年 多摩美術大学図案科卒業
スタンダード通信社、デザインオフィス ナークを経て1971年 J.W.トンプソン入社
1981年 ウエーブクリエーション設立、現在に至る