多摩美術大学版画教室の創設40周年を記念して、卒業生、教員等の現代版画作品約150点を展示。会期中、卒業生、学生スタッフによる市民向けの各種ワークショップ、版画制作デモンストレーション、版画作品チャリティ販売等も行います。
1970年代、日本美術の中で版画が青春期を迎え、東京国際版画ビエンナーレや海外での国際版画展に多くの日本人作家がさまざまな表現や解釈を携えて活躍しました。
多摩美術大学では全国で最も早く版画教育に取り組み、現代版画と歩みを同じくして、1970年に版画専攻教室が絵画過程の中に設けられました。
ささやかな設備で始まった教室は70年代80年代を通じての熱心な教員の尽力により施設環境も整い、多くの個性的な作家を輩出してきました。1992年には単独の専攻科として充実したカリキュラムのもと、時代の美術としての更なる可能性を求める版表現を探り続けております。
展覧会「Print Composition」は1980年1990年2000年に続き、本年は美術館への出品作品寄贈をいただいた卒業生150名と賛助作家8名により「Print Composition 2010 多摩美術大学版画の40年」を開催致します。
国際的評価の高い日本の版画美術も青春期から40年が過ぎ成熟期を迎えておりますが、版画という美術の持つ若々しさは今も人を継いで育ち続け変わらぬように思えます。
「日本の版画」と共に歩んできた多摩美術大学版画の40年。多様で魅力ある作家達によって彩られた現代版画の潮流をご高覧頂ければ幸いです。
［出品作家］
■賛助出品
吹田文明（名誉教授）、深沢幸雄（名誉教授）、小作青史（名誉教授）、靉嘔（客員教授）、加納光於（客員教授）、舩坂芳助（版画家）、森野眞弓（教授）、小林敬生（教授）
■特別陳列
池田満寿夫（元客員教授）、駒井哲郎（元教授）
■卒業生
瀬尾孝子、竹田智美、渡辺達正、小野絵里、山本博、判治佐江子、渡辺満、河内成幸、小浦昇、松川幸寛、安部一博、久保卓治、中山隆右、天野純治、おかもとひろこ、岩田真、木原いづみ、タカハシタツロウ、吉松順一郎、小沼隆一郎、黒田茂樹、小西乱土、丸山浩司、佐藤杏子、高垣秀光、藤岡愼、松本優治、塩見奈々、藤田修、山口純寛、秋山史子、木村繁之、澤田祐一、平木美鶴、薬師寺章雄、大森薫子、荒木新子、浦谷弘人、小野寺さとみ、関雅治、西川洋一郎、松村誠一、平野公子、遠藤竜太、豊泉朝子、藤浪理恵子、小野芳浩、栗本佳典、近藤憲昭、三枝孝司、角田元美、縄田也千、八木なぎさ、和田朋子、岩切裕子、白石千寿子、中込洋子、古谷博子、大貫真寿美、楠本英治、宮井里夏、黒木周、白井信行、Surachain Ekphalakorn、太田真理子、小山敦子、佐治直魅、瀬尾正子、兵頭浩章、小泉貴子、鈴木康生、武田瑛夢、島田北斗、伊達木明人、友野直実、西岡久實、渡邊慶子、青木純子、石原誠、澤村佳代子、柴田真由美、早川純子、小川淳子、佐竹邦子、田中清代、宮崎文子、南舘麻美子、小川了子、大矢雅章、上田政臣、大塩紗永、御囲章、佐野広章、庄司光里、鈴木良治、竹腰桃子、田嶋健、千眞圭、伊藤あずさ、瀧野尚子、サイトウノリコ、杉山実、田中新兵、本田将也、三瓶光夫、鈴木恋、牧野浩紀、吉見律子、加藤貴義、谷黒佐和子、藤井哲、小泉健太郎、波磨悠子、松尾明子、宮井麻奈、全田紗和子、阿川理恵、入江明日香、木村順也、前野智彦、桝本久水、三田健志、宮野友美、渡邊加奈子、熊崎阿樹子、鷹野健、羽田美奈、渡邉麻衣子、小田麻子、菅祐子、塩川彩生、関口潮、服部知佳、保坂洋平、南敦子、金英眞、永井雅人、金鍾烈、高瀬真一、信田康児、權五信、久後育大、池田潤、小竹美雪、高木まどか、鷲野佐知子、洪昇惠、上野公寛、金 昭希
［関連イベント］
■ワークショップ
『こども石こうプリント講座』 ―魔法の粉でタイル絵を作ろう！―
講師 白井信行（出品作家）
日程 10月30日（土）
時間 13：00－15:00
定員 15名
対象 小学生・中学生
参加費 1000円（電話にて事前受付）
『ソーラープレート講座』 ―光でつくる版画―
講師 久保卓治（版画家）
日程 11月6日（土）
時間 13:00ー17:00
定員 20名
対象 高校生以上
参加費 2000円（電話にて事前受付）
『版画ってなぁに？』 －かんたん！すぐできる楽しい版画制作－
日程 11月13日（土）
時間 13:00－16:00（制作時間15分程度）
参加無料 当日受付
■ギャラリーツアー
出品作家による作品・技法の解説
日程 会期中の日曜日
時間 11:00－12:00、14:00－15:00（午前・午後各1回）
参加無料
■チャリティー版画
会期中、多摩美術大学生や卒業生による小さい版画作品をチャリティー販売します。
※応募受付けはすべて終了いたしました。
