アーティストと強い結びつきがある「紙」。非常にベーシックな素材でありながら千差万別ある紙のテクスチャーや色味はそれ自体がアーティストと響き合い芸術表現の一部となっています。本展では多摩美術大学とタイのアート界をリーディングするシラパコーン大学がジョイント。絵画、版画、立体などのファインアートと紙との親密な関係をどうぞご覧ください。
2004年に多摩美術大学とタイ国立シラパコーン大学は、大学協定を締結いたしました。以後、2006年より絵画科教員を中心に両校の美術館で合同展を開催しています。 この度は「ON PAPER」と題し、昨年タイで開催された合同展に引き続き、絵画および彫刻領域において、教員および院生の合同美術展と、「タイの紙と日本の和紙のトルネード」と題してワークショップを行います。 今年、多摩美術大学に紙漉き工房が完成します。これを期に、タイの紙と日本の和紙を溶解させ、もう一度紙として再生させる試みをします。 さて、どのような紙が生まれてくるのか大変興味深いです。タイ画の作家によってその紙がどのように表現されるのか? 又、日本画の作家が日本画の素材でどう表現するのか? 同一の紙での制作の差異を検証することは、大変意義のあることです。両大学の作品展示とワークショップが、両校の繋がりをより深くし、礎となることを期待しています。
[関連イベント]
■タイの紙と日本の紙のトルネード展
会場 多摩美術大学図書館アーケードギャラリー(八王子キャンパス)
会期 6月5日(水)-6月15日(土)
休館日 日曜日
時間 平日9:00-20:30、土曜日9:00-17:00
問合せ 多摩美術大学国際交流室
内容 多摩美術大学日本画専攻とシラパコーン大学の“紙”をテーマにした合同ワークショップ作品および昨年タイで出品した作品を展示します。
■こども講座 あそびじゅつ「ひらめき工房―紙をあそぶ」
講師 海老塚耕一(多摩美術大学教授)
日程 6月16日(日)
時間 10:30-15:30
場所 多摩美術大学美術館 多目的室
対象 小学1-6年生
定員 40名(先着順)
参加費 1000円
協力 多摩美術大学生涯学習センター
内容 きみのまわりは紙でいっぱい。ざらざら、すべすべ、くしゃくしゃ、いろんな紙がきみを囲んでる。そんな紙をくふうして、彫刻にしてみたらおもしろい。いろんな紙の性格を観察しながらつくっていこう。何ができるかはわからない。わからないこともひとつのあそび。あそびながらかたちが生まれるなんて、おもしろい。
■木に描く版画~リトグラフを作ろう~
講師 佐竹邦子(多摩美術大学准教授)
日程 6月22日(土)
時間 13:00-16:00
場所 多摩美術大学美術館 多目的室
対象 一般(小学3年生-大人)
定員 20名(先着順)
参加費 1000円
内容 木にクレヨンで絵を描いて、色をつけて、足でふんで、阿波の和紙に版画を作ります。
■和紙のファッションSHOW
講師 秋山佳奈子(多摩美術大学助手)
日程 6月30日(日)
時間 13:00-16:00
場所 多摩美術大学美術館 多目的室
対象 小学1-6年生
定員 20名(先着順)
参加費 500円
内容 大きな和紙に色をしみこませたり、切ったり貼ったりして、あなたのオリジナルの服をつくりましょう。出来上がったら、皆でファッションショー。
各イベント申し込み方法・お問合せ ※応募受付けはすべて終了いたしました。
往復はがきかE-mailにて必要事項を記入の上、下記までお申込みください。
(1)講座名(2)郵便番号・住所(3)電話番号(4)緊急連絡先(携帯電話など)(5)氏名(フリガナ)(6)性別(7)学年
送付先:多摩美術大学美術館 ON PAPER 2013 イベント係