多摩美術大学美術館コレクションから4つのマテリアル「水(みず)・木(き)・金(きんぞく)・土(つち)」にまつわる作品を展示いたします。
現代において「美術」の意味で使用される言葉「アート=art」は、その語源を辿ると、芸術はもとより医療術・料理術・説法術など「わざ」全般を指していました。生きるために必要なものをつくる行為と、私たちの心に豊かさをもたらす美術作品の制作は、ともに創造に向かって地上にある素材を用い、わざを駆使するプロセスです。
ここでは水・木・金・土という4つの素材を取り上げ、素材そのものの物質的特性と表現のつながりに目を向けます。古代から現代まで当館コレクションを広く紹介し、人の営みや精神との密接な関係から生まれた多様なイメージを探っていきます。私たちの身の回りにある素材の細部をみつめて感性をひらくことで、つくり手と素材との間で交わされた幾重もの対話を想像し、人と素材との関係性について改めてかんがえる機会となれば幸いです。
「水」
常にゆらぎ流転しながら、心の深淵をうつし出す鏡となる
「木」
いにしえより暮らしや文化を育み、生き方や生命そのものを象徴する
「金」
堅牢かつしなやかに千変万化、輝き・強さ・はかなさの創造を叶える
「土」
生命を育む母であり、私たちの足もとを支え、郷愁を呼び覚ます
関連イベント
刊行物
多摩美術大学美術館コレクション展 みつめる×かんがえる【そうぞうのマテリアル】
- 多摩美術大学美術館
- 2022/4/28
- 48ページ
- 縦高 290mm 横幅 220mm
- 一般500円(学生300円)
記録映像
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