多摩美術大学美術館では展覧会「多摩美術大学美術館コレクション展 みつめる×かんがえる そうぞうのマテリアル」を開催いたします。多摩美術大学美術館コレクションから4つのマテリアル「水(みず)・木(き)・金(きんぞく)・土(つち)」にまつわる作品を展示いたします。
現代において「美術」の意味で使用される言葉「アート=art」は、その語源を辿ると、芸術はもとより医療術・料理術・説法術など「わざ」全般を指していました。生きるために必要なものをつくる行為と、私たちの心に豊かさをもたらす美術作品の制作は、ともに創造に向かって地上にある素材を用い、わざを駆使するプロセスです。
ここでは水・木・金・土という4つの素材を取り上げ、素材そのものの物質的特性と表現のつながりに目を向けます。古代から現代まで当館コレクションを広く紹介し、人の営みや精神との密接な関係から生まれた多様なイメージを探っていきます。私たちの身の回りにある素材の細部をみつめて感性をひらくことで、つくり手と素材との間で交わされた幾重もの対話を想像し、人と素材との関係性について改めてかんがえる機会となれば幸いです。
【詳細はこちら】 多摩美術大学美術館コレクション展 みつめる×かんがえる「そうぞうのマテリアル」