ふくやま美術館で開催される「イタリアと日本の前衛 ―20世紀の日伊交流」に、2002年に多摩美術大学美術館で開催された、「イントナルモーリオーケストラ」演奏会の記録映像が出品されます。
「イントナルモーリオーケストラ」演奏会は、「オーダブル・ビジョン 1913/2002 Noise Navigation & Access by Atsuhiro Ito」展の関連イベントとして行われました。光と音を用いた「騒音芸術」に着目して活動する伊東篤宏の作品を中心とした「オーダブル・ビジョン 1913/2002」展では、イタリア未来派のルイジ・ルッソロが発案・制作したノイズ発生装置「イントナルモーリ」の再制作(1986年、多摩美術大学芸術学科[監修:秋山邦晴])も出品され、会期中に6名の演奏家(伊東篤宏、秋山徹次、大友良英、Sachiko M、杉本拓、中村としまる)が、現代の作曲作品の演奏を行いました。
-以下、ふくやま美術館公式ホームページより-
◉特別展「イタリアと日本の前衛 ―20世紀の日伊交流」 展覧会概要
イタリアと日本の美術交流は、イタリア作家が美術学校の教師として日本を訪れた明治時代に始まり、150年以上続いています。本展では、西欧の作家に日本の作家が学ぶという構図を脱し、作家同士が対等なやりとりを実現していく20世紀に光を当て、現在まで日本国内に残るイタリア美術作品のルーツをたどります。
今日、日本に所蔵される20世紀イタリア美術作品は、どのような経緯でもたらされたのでしょうか。また当時、これらの作品が日本にもたらされた時、日本の人々は、どのように作品を見ていたのでしょうか。21世紀の現在から、このように問いかけることで、当時のイタリアと日本の姿が浮かび上がってくることでしょう。
イタリアの未来派と東郷青児、神原泰とのやりとりに始まり、戦後イタリアを代表する作家ルーチョ・フォンタナと、戦後日本を代表する詩人で美術批評家の瀧口修造の親交、そしてそこからさらにほかの作家へと展開していく人間関係を紐解きながら、作品と資料約100点を通して、今もなお日本に残るイタリア美術作品を見つめなおします。
◉展覧会概要
会期 2024年4月6日(土)-6月2日(日)
時間 9:30-17:00
※5月2日(木)、3日(金・祝)、4日(土・祝)、5日(日・祝)は19:00まで開館
場所 ふくやま美術館 1階企画展示室(広島県福山市西町二丁目4番3号)
観覧料 一般1,500円(1,200円)高校生以下無料
※( )内は前売りまたは有料20名以上の団体料金
※観覧料の免除、割引など詳しくは施設利用案内をご覧ください。
主催 (公財)ふくやま芸術文化財団 ふくやま美術館、福山市、中国新聞備後本社
後援 外務省、駐日イタリア大使館、イタリア文化会館-大阪、(公財)日伊協会、広島日伊協会
展覧会の詳細は公式ホームページをご確認ください。