
伊東篤宏による蛍光灯約150本を用いた発光インスタレーション作品、ノイズやサウンドアートに関する文献やメディア資料等の展示。
光と音を用いた騒音芸術に着目した活発な活動をしている若手アーティスト伊東篤宏の作品を中心とした「Audible Vision 1913/2022」を開催いたします。
とかく「美」を語る時の否定的な存在としての「ノイズ」ですが、視点を変えてみると、「ノイズ」ほど自然界に溢れている存在はなく、私たちの存在は常にノイズとともにあるとも言われます。旧来の美の概念により否定された「ノイズ」は、同時に形式的、機能的な美への批判的要素にもなってきました。その象徴的な存在であるイタリア未来派のルイジ・ルッソロが発案、制作したノイズ発生装置「イントナルモーリ」には、ある種の社会状況や既成の美学への大胆な問いかけを見る事が出来ます。この展覧会では1986年に多摩美術大学芸術学科で再制作された騒音装置「イントナルモーリ」も展示いたします。
今回は絵画からスタートして、音楽的なノイズと視覚的なノイズの関係性や相互作用を作品化し、ノイズをテーマとした表現活動を展開している伊東篤宏の作品と活動に焦点を当て、21世紀の多角的な芸術表現や文化動向への視野の拡大のきっかけになればと考えます。
[関連イベント]
■ライブパフォーマンス
「エレクトロニクス&フリーフォーム」
日程 2月10日(日)15:00―18:00
出演 吉田アミ、ユタ川崎、安永哲郎トリオ/MILLS/吉井としや/宇波、古池、水谷、江崎カルテット
「ヴィジュアル&フリーフォーム」
出演:EXPLODED TOY/NEON INN/EKE/DJ Peaky/高安利明
日程 2月11日(月)15:00―18:00
「オプトロン」ワークショップ
光を使った騒音装置オプトロンによるライブ&ワークショップ
出演 伊東篤宏
日程 2月17日(日)15:00―18:00
「イントナルモーリオーケストラ」演奏会
未来派の騒音装置イントナルモーリによる、現代の作曲作品の演奏を行う
出演:大友良英/杉本拓/Sachiko M/中村としまる/秋山徹次/伊東篤宏
日程 2月24日(日)15:00―18:00
会場 2月10日・11日 多目的室
2月17日・24日 展示室
いずれも参加無料(別途、要入館料)
■ギャラリートーク
当館学芸員による展示ガイド
日程 会期中の土曜日
時間 15:00―16:00
会場 展示室
参加無料