アートや文化財へのアプローチとして、今注目のデジタル画像。昨今のテクノロジーは我々の感性に寄り添いながら新たな気付きを導く鑑賞ツールとなってきました。この度の展覧会は唐招提寺金堂の彩色(唐招提寺共同研究成果)やキトラ古墳壁画などを題材に、肉眼を超える「使って楽しい」アート体験の場をつくりだします。
「デジタルで文化財の新たな発見を」
デジタル情報によるプレゼンテーションは昨今、著しく進化しています。高精細画像や地図情報等の基礎情報と、タッチパネル式モニターや高速インターネット等のハードやインフラの充実は、これまでにないほどに感覚的で体感性を伴った芸術や文化財への情報アプローチを促すと共に、作品や地域を超えた人間とのコミュニケーションを可能にしました。本展では、将来に向かってさらに有用性が発見されるであろうデジタル情報による展示を主眼に据え、テクノロジー・アート・学術情報・人間が循環する場を生み出します。
本展では唐招提寺と鑑真和上ゆかりの地、また同寺金堂彩色画、高松塚古墳壁画、キトラ古墳壁画、源氏物語絵巻(五島本)、平家物語絵巻をCGや鮮やかなデジタル画像を用いたテクノロジーによってご覧いただけます。また、皆様が実際に画面をコントロールしながらこれら貴重な文化財の世界に入っていけるインタラクティブな空間を提示します。
ますます身近となったデジタルテクノロジーによって、ワクワクするような新しい文化財の発見をご体験いただけましたら幸いです。
※本展はデジタル画像・レプリカ作品等の展示となります。
[関連イベント]
■ギャラリーツアー
講師 淵田雄(多摩美術大学美術館学芸員)
日程 12月5日(土)、12月19日(土)、12月23日(水・祝)
時間 14:00-15:00
会場 展示室
参加無料
[同時開催]
多摩美術大学美術館白石顕二アフリカコレクション展
ティンガティンガアートの世界
会期 2015年11月28日(土)-2016年1月31日(日)