
本学の学生および助手・副手によるグループ展。
かつてスーパーマーケットだった場の構造や雰囲気、歴史の重層性の中で、
多摩美らしいエキサイティングなアート空間が現出します。
多摩美術大学の制作現場の大きな活力と豊かな多様性、その最前線を、「EXPLOSION & EXPANSION」(爆発と拡張)というテーマのもとに、切り出して示します。 「爆発」とは、1935年の本学開学をビッグバンにたとえたものです。その後今日まで90年の間、本学は、果敢に拡張しながら日本の美術教育の最先端を走ってきました。本展では、その多摩美術大学(Tama Art University)の芸術的“宇宙”(art universe)の最新の一面をご覧に入れます。
本展では多摩美術大学美術館(リニューアル準備のため長期休館中)が、今年度本学に在籍している学生および助手・副手の中から13名と3チームを取り上げます。ただし、これは単なる学内優秀者選抜展のようなものではありません。特に下記の特殊な展示会場のオーラに負けない、その空間の中でこそいっそう生きてくる作品を作り出すことができると期待される作家たちが選ばれています。
会場となるのは、2022年に新しく本学の附属施設となった「BLUE CUBE」。これは、ドイツに本社を置く食品卸売スーパー「METRO」の多摩境店(2006-2021年)だった建物です。2022年に取得したBLUE CUBEを本学が今後正式にどのように活用していくかはまだ検討中の段階ですが、それゆえに幸い同施設はほとんどMETRO撤退時のままに残されています。今回、かつてスーパーマーケットだった場の構造や雰囲気、歴史の重層性の中で、独自のエネルギーを発するさまざまな作品がぶつかり合い、「自由と意力」を校是とする本学らしいエキサイティングなアート空間がそこに現出することでしょう。
本展監修 大島 徹也(多摩美術大学美術館館長/多摩美術大学芸術学科教授)
[出品者]
陳 柏欣(チェン・ポーシン)[日本画 博士3 年]
胡 琪(コ・キ)[プロダクトデザイン 助手/油画出身]
山田 大輝[版画 修士2 年]
加藤 舞[彫刻 助手]
紫谷 きづな[彫刻 修士2 年]
のえのん[彫刻 学部4 年]
檜木 小春[工芸(陶) 修士1 年]
池上 創[工芸(ガラス) 副手]
坂爪 亜蓮[工芸(金属) 修士1 年]
大島 宏士郎[グラフィックデザイン 学部4 年]
砂子 愛[プロダクトデザイン 学部4 年]
河合 音和+水野 ねね+湯浅 薫子[テキスタイルデザイン 学部4 年]
藤原 禎之[建築・環境デザイン 修士2 年]
鄧 丁文(トウ・チョウブン)[メディア芸術 学部4 年]
3illi/金井田 誠悟+眞鍋 咲紀+丸山 竜司[情報デザイン 学部3 年]
レモラ/寺嶋 希海+中川 新+野澤 遥歩[統合デザイン 学部4 年]
関連イベント 申込不要・聴講無料(先着50 名)
・出品作家によるトークセッション11 月1 日[土]11:00~12:00 モデレーター:鍵谷 怜[芸術学 助手]
登壇者:陳 柏欣、胡 琪、山田 大輝、加藤 舞、紫谷 きづな、檜木 小春、池上 創、坂爪 亜蓮
11 月2 日[日]11:00~12:00 モデレーター:鬼頭 明里[芸術学 修士1 年]
登壇者:のえのん、3illi(金井田 誠悟+眞鍋 咲紀+丸山 竜司)、レモラ(寺嶋 希海+中川 新+野澤 遥歩)
11 月3 日[月・祝]11:00~12:00 モデレーター:網代 瞳子[芸術学 学部4 年]
登壇者:大島 宏士郎、砂子 愛、河合 音和+水野 ねね+湯浅 薫子、藤原 禎之、鄧 丁文
・本学教員による座談会 「タマビのあの頃と今」
11 月1 日[土]13:30~15:00 モデレーター:大島 徹也 [本展監修]
登壇者:小泉 俊己[副学長/絵画学科油画専攻教授]、詫摩 智朗[統合デザイン学科教授]、
髙橋 庸平[グラフィックデザイン学科准教授]、諏訪 未知[絵画学科油画専攻専任講師]
・演劇舞踊デザイン学科学生によるパフォーマンス「 f(展)」
10 月26 日[日]14:00~/16:00~ パフォーマンスは4分×5回の20分程度の作品です。
企画演出 :武田 桜和 [演劇舞踊デザイン学科 劇場美術デザインコース 2年]
身体表現 :弦巻 てをり [演劇舞踊デザイン学科 演劇舞踊コース 3年]
:吉浜 芽生人 [演劇舞踊デザイン学科 演劇舞踊コース 2024年度卒・賛助出演]
衣装デザイン :手島 遊、森田 凜々子 [演劇舞踊デザイン学科 劇場美術デザインコース 2年]
衣装製作 :太田 由風、後藤 ルカ、中村 春菜、永岡 あいの、松尾 陽夏
[演劇舞踊デザイン学科 劇場美術デザインコース 2年]
空間デザイン :武田 桜和
サウンドデザイン :武田 桜和
記録動画・写真撮影:森島 碧衣 [演劇舞踊デザイン学科 劇場美術デザインコース 2年]
制作進行 :武田 桜和、森田 凜々子